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2016/03/19に行われたFEZのバンクェット決勝大会。
生放送での視聴でしたが、流れに沿って紹介。
Contents
バンクェット大会進行の流れ
決勝大会のMCを務めるのはおなじみGMウチヤマ氏(@fez_uchiyama)と、アシスタントの小森未彩さん(@misae_komori)。
スケジュール発表、今後のアップデート情報でコメント欄が賑わう。
改めて今年の特典武器を紹介。片手と弓がすき。
すぐに大会出場チームの紹介へ。まずはAブロック-Re:member。後で出る話だが、トトカルチョ一番人気のようだ(ウチヤマ談)。
次にBブロック-まってください。レイバンのサングラス、今なら2,499円。
Cブロック-Orphanage。社会人チームのような印象を受けた。
最後に敗者復活枠のあいうえおちーむ。キノコ帽子の人はキャラ名で呼ばれず、ずっとウチヤマに「キノコ」といじり倒されていた。
トーナメント表も発表され、くじ引き。…の前に、今回の優勝者特典が発表。
ででん。これがスクリーンに映しだされた途端、会場からは失笑ともとれる笑い声が。何も知らない小森さんは必死にカバーしていた。
準優勝以下の特典。最低でも50万貰えるというのは大きいね。
くじ引きの結果、Re:memberが2試合目B、まってくださいが2試合目A、Orphanageが1試合目B、あいうえおチームが1試合目Aへと割り振られた。
出場選手が準備を行う間、会場に来てくれた観客に挙手してもらい、インタビューを行うことに。
ウチヤマ「今日はどこかのチームを応援しに来たのですか?」
男性「MCの小森未彩さんを応援しにきました。」
小森さん「(笑いながら)私も知っている方でびっくりしました。」
FEZをやっているのか聞いた所、1回も触ったことがないらしい(笑)
ウチヤマが新規一名獲得とかいって誤魔化していたけど、小森さんも触ったことがないだろうから彼がメルファリアに降り立つことはないだろう。アイドルの追っかけってマジでいるんだなぁ、初っ端から積極的に拾われに行く姿勢が面白かった。
ここで協賛3社の紹介。まずはG-TUNE。マウスコンピューター社のゲーミングパソコンブランド。後のインタビューでG-TUNEのPCが壊れたという女性が現れたが、聞かなかったことにしておこう。
次にRazer社。多数のゲーミングデバイスを取り扱っている。
ウチヤマはRazerがお気に入りらしく、頬にタトゥーシール、リストバンド、パーカーもFEZスタッフパーカーではなくRazer社のものを羽織っていた。
もちろん大会中にはRazer社のキーボードのエンターキーが剥げてしまう些細な(?)トラブルが発生し無事フラグを回収したが、ウチヤマのRazer愛の前では関係ないな!
最後にWebMoney社。おなじみなので説明不要だろう。
コレは少し欲しいと思った。やっぱり絵が良いなぁ。
3位決定戦後には「10週年に向けて」という題目で今後の展開を説明。
50vs50は変える気がないらしい。
これって今までもやろうと思えば出来たことじゃね…?
なんか色々と突っ込みたいけど突っ込めないこの感じ。一気にやろうとするからゴチャゴチャになって結局何をやりたいのか訳が分からなくなってくるのでは。
そしてこのモヤモヤ感が漂う中に「ダイレクトマーケティングです。」といって新規ルーレット装備のSSを紹介するウチヤマ。
説明の最後のほうでは「埋まっていたデータを漁っていたら使えそうな物が見つかった」といって嬉しそうなウチヤマ。新Mobは確かに見てみたいが、全体を通して最終的に何を目指すのかが曖昧なまま説明が終わってしまった。
インタビューでは「クロニクルを削除したならチャリオットとバリスタも削除して欲しい。」との声に観客から拍手が湧くシーンも。開発陣がFEZのゲーム性をどれだけ理解しているのかは、まだまだ不透明だ。
バンクェットの方では熱い戦いが繰り広げられた末、優勝を掴んだのはあいうえおちーむ。結局ピアを打っているのは誰なのかわからなかったが、見事な戦術だった。
締めの「行くぜ、メルファリア!」。過疎過疎言われながらも、大体200人前後は集まっているのかな。
何はともあれ、最後まで攻めのトークを続けたウチヤマと、それを行き過ぎないように抑えこんでくれた小森さん、お疲れ様でした。
試合の感想
試合の部分だけ録画し繋げた動画を投稿したので、時間別に動きのあった部分や気になった点を挙げてみる。いつものごとく長いので、暇な人だけ読んでください。
バンクェットのルールはこちら。説明はできるだけアクションを起こした側の視点から書くように統一します。
そして先に言い訳をしておくと、バンクェットは基本的に「相手に付け入る隙を与えたほうが負ける」ゲームです。なので内容自体は否定的に感じ取られてしまうかもしれませんが、そんなつもりは一切ないのでご了承ください。
0:00~ 赤-あいうえおちーむ 青-Orphanage
1:18
Orphanage大剣が短剣のガド(?)に被せてしまう。その影響でダメージ負けが発生しつつも殴り合いに応じ逃げなかったことで、あいうえおちーむがキルを先取。
2:14
あいうえおちーむが潜入短を手前で捕まえキルに持ち込むが、逆に氷を貰ってしまいカウンターを受ける。その後にOrphanage鰤が画面右のガドが入った敵を追いかけていないことから、多分この大会はVC無しなんだろうなと感じ取った、実際はわからんけど。
2:59
Orphanage鰤がスカフォ付近で2バッシュを決めるが、短剣が少し遠くブレイクが遅れてしまう。また、大剣が自軍スカフォの横に出すぎてバッシュを貰ってしまい、あいうえおちーむがキルを取る。
3:37
Orphanage短剣が弓に潜入ブレイクを決めるが、攻める予定だったのかアムの次に闇でもパワでもなく、ガドを選択。味方が前線を切り開こうとしている間に闇を振ってしまい、こけて粘れずにストスマからの仰け反り連係で倒れてしまう。
また、人数差ができると弓へのガドは何の影響力も持たないため、ピアが猛威を振るった。
この場面に限らず、あいうえおちーむは誰かが立ちで仰け反り職に攻撃を入れてからの味方の反応の早さは凄かったので、そこが今大会で勝ち上がれた一つのポイントだった。
4:25
あいうえおちーむ鰤の甘えたスラムをOrphanage鰤がバッシュで取った。と思いきや、相打ちとなってしまう。
その間に奥ではあいうえおちーむ大剣(?)が鰤をクランブルで飛ばして寄っていたのだが、そのまま反対側(画面手前)に流れてしまい弓が浮いた。それを飛ばされたOrphanage鰤がバッシュを取りに行ったのだが、味方が誰も見ておらずキルチャンスを逃してしまう。
5:19
Orphanage鰤がクランブルに相打ちでバッシュを出す。一見無駄に見えがちだが、狙いは中央からの短剣潜入の補助で、意図していた通り笛にアムが入る。その後に良い氷が入り、耐性の敵をスラムでしっかり飛ばすものの、大剣がフォースでブレイクにかぶせてしまう。
ブレイクを振っていないほうの短剣も闇を振ってしまってこけれず、短剣二人がランペエクスを貰う大損に。
5:57
Orphanage鰤が浮いた笛をしっかり捕まえ1キルをとるが、さっきのダメージ交換が響いてしまい右側で短剣が倒される。結果的に2:2交換になり、あいうえおちーむの拠点が近いところでの5対5となるものの、相手3人にブレイクが入っていることからOrphanageは戦闘継続を選択。途中までは良い結果となる。
6:40
その間にあいうえおちーむの笛が敵短を削り、相手が近寄れないことを確認してから画面右側に流れていく。Orphanageの短とウォリが浮いている弓に鈍足が入っていることから状況判断に迷ってしまい、笛が流れてきてキルを奪う。ここで弓が鰤を仕留めていれば試合が終わったが、弓側にも余裕がなかっただろう。
8:00
Orphanageサラが弓をサンボルで捕まえ、短がブレイクを入れようと試みるがあいうえおちーむウォリがストスマでそれを阻止、連係でエクスまでしっかり決める。
そのままサラが左へ流れていくが、あいうえおちーむはコストが無いであろう短剣にプレッシャーを全員でかけにいく。気づいた時にはイレイス笛も寄ってしまい、サラでもフォローできなくなって決着。あいうえおちーむに軍配が上がった。
16:31~ 赤-あいうえおちーむ 青-Re:member 1回戦
17:02
Re:memberは短を上手く潜入させ、一気に3アムが入る。しかしレグや他のブレイクが続かずにあいうえおちーむの後退を許してしまう。その後も壁を活かして青側にとって良いアクションが続くが、短剣がこけることよりもブレイクを優先したことでヘビからのフィニが決まり一気にHPが700近く削れ、あいうえおちーむがキルを先取。
このアクションに代表されるように、今回のフェンサーが強いバランスではアクション周りを上手く運んでも、無理矢理フィニかヘビを二回押し込まれてしまえばキルを取られてしまう。短剣は有利に見える状況でもこけることが優先されるときもあり、その辺りは短剣個人の裁量に大きく依存すると感じた。
人数差を先につけられたのに奥に押し込んでしまい、結果的にRe:memberは2キルを取ったものの、4キルを奪われてしまった。
18:32
あいうえおちーむ鰤が仕掛けるが、Re:member短は相手は追撃が出来ないと予測してのアム相打ち。短剣にバッシュ耐性(この大会では20秒)がついたことで強気に出ることができ、良いアクションに持ち込むことができたが、耐性をもらった短剣が前に出すぎて孤立してしまい、置きランペからの仰け反り連係で倒されてしまう。
その後もRe:memberは押し込んでみるものの、やはり相手は範囲攻撃の豊富な構成なので近距離のダメージ交換では不利になってしまい、下がらざるを得なくなった。…が、ピアに撤退を妨害され、頭数が揃わないうちにぐだぐだと戦闘を続けてしまったことで、あいうえおちーむに勝利を譲ることとなってしまった。
20:33~ 赤-あいうえおちーむ 青-Re:member 2回戦
21:09
Re:memberにとって良い氷ができ即バッシュが期待されたが、1戦目の影響か鰤に迷いが生じてしまっている。だが、あいうえおちーむが相手スカフォードの周りで戦闘を続けたことでRe:memberに地形的な有利が生じ、そのまま1キル目を取る。
22:23
あいうえおちーむの大剣が隙を見せて突っ込んできたので、Re:member短剣は笛が遠いことを即座に確認し何らかのブレイクを入れられると良かった。
23:05
Re:memberの良いカレスが入ったと思ったが、DDと闇による被りで無意味となってしまう。
23:12
業を煮やしてしまったのか、Re:member鰤が突っ込んで無理矢理バッシュを起こす。しかし相手はウォリ4・笛2で受ける方はむしろ得意な構成なので、もったいない行動だった。
23:42
あいうえおちーむ大剣が甘えストスマをしパワを貰う。そのまま甘えエクスまで振り込み、Re:member鰤がバッシュを決めるも上手く連係が決まらずにキルまでは持ち込めなかった。
24:47
あいうえおちーむ弓が画面左端の敵を捉え、対するRe:memberが自分達から奥へと無理矢理フォローに入ってしまったことで厳しい展開に。
27:02
あいうえおちーむが短剣を捕まえて倒したものの、前衛二人がバッシュを入れられてしまう。しかしRe:member短剣はアムではなくガドから入り、人数差を埋めることが出来ずに凌がれてしまう。
この一連のアクションから、短剣の多いRe:memberは相手より数で劣る火力を頼りに真正面からダメージ交換を挑むよりも、ピアに邪魔されにくいフィニを持つ笛が近くにいればガド、それ以外はアムorパワ+αでラインを上げていき、押し込んでスカフォを建てつつHPを確保してから、範囲攻撃に巻き込まれないようにブレイク祭りにしたほうが良かったのではと感じた。
27:39
互いにバッシュが入り、混戦状態となる。あいうえおちーむが先にキルを取るが、Re:memberも氷と発生の早いフィニが機能し一気に反撃へ。
28:59
Re:member短剣が味方から見えづらいスカフォ奥でバッシュを貰ってしまい、一気にHPを削られる。それでもなんとか形の良いアクションを整えようとするが、あいうえおちーむのピアが上手いこと飛んできてそれを許さなかった。
29:45
後のないRe:memberは鰤主導で一気に押し込んでいく。あいうえおちーむのHPとコストが残り少ない相手に効果的なガドが入り、陣形を崩すことに成功。一気にキルをもぎ取り、優勝決定は3戦目までもつれ込むことに。
30:44~ 赤-あいうえおちーむ 青-Re:member 3回戦
31:18
いきなり激しい戦闘が発生。Re:member優勢に見えたが、少し短剣の位置が奥側だったので範囲攻撃に捕まってしまい、そのままあいうえおちーむがキルを取った。
32:08
あいうえおちーむの浮いた大剣に氷が入り、Re:memberはキルを取り返すチャンス。しかし、強化後のフィニ射程は簡単にブレイクを止め、キルを許さなかった。
32:36
Re:memberサラが味方スカフォ付近で良い氷を作り戦闘へ。スカフォの影響であいうえおちーむは前に踏み込むことができず、キルを許す。
33:30
Re:member笛が相手3人を釣っている間に、逆方向では人数差を活かした潜入が決まる。アクションを起こす直前にスカフォも建てており、分断されたあいうえおちーむは何も抵抗出来なかった。
34:50
あいうえおちーむ鰤は相打ちバッシュまたはジャンプを出せず、近くに笛もいないために短剣にかなりのブレイクを許すことになり、Re:memberにキルを取られて厳しい展開に。
35:50
焦りの見えるあいうえおちーむは一気に滝壺に押し寄せランペ&フィニ攻勢。これに正面から対抗しようとしてしまったRe:memberは瞬時に4キルを奪われる。被ったのかスキルミスなのか、もしくはPwが足りなかったのか、Re:member笛がフィニを入れられていなかったのも大きかった。
ところが、あいうえおちーむウォリが拠点付近に留まり続けてしまい、反撃の余地を与えてしまう。エンダーが切れているウォリもいて、あいうえおちーむにとっては最悪の展開。
しかし今度はRe:memberの鰤と笛が分かれてしまい、笛が自滅する形となってしまう。
39:25
Re:member側にはコストの厳しい短剣がいて、恐らくハイドでずっと隠れていたために当たることができない。それを確認したであろうあいうえおちーむは再び滝壺へと雪崩れ込む。
そしてついにピアによってコスト切れの短剣が炙りだされ、あいうえおちーむウォリが起き上がり無敵の利用を許さないソードランページで止めを刺し、決着。
あいうえおちーむが優勝に輝いた。
大会の感想
まってくださいチームのセスタスは明らかにせっちゃんを触ったことがない人だったので解説を省略させていただきました。
チーム事情は色々あったと思いますが、私的にはリメンバーの丁寧に弓で削り、優位が出来たら潜入短から畳み掛けていく、彼らの最も得意であろうスタイルをこの大会では観ることが出来なかったのが残念。
正直な所、大会では全体的に短剣の人が弓を持っておらず、ガドから入ったのに弓でそれを削ったりすることもなく、意図的に縛りプレイをしているのか(または事前のリハーサルか何かで、一部スキルを極力抑えるように指示をされたのか)とすら勘ぐってしまいました。見る側からはそちらの方が面白いという現実はありますが。
最後まで自分たちだけのスタイルを貫き通し、また、過去のバンクェットプレイヤーたちが敬遠してきたピアを活用する構成の練度を高めたあいうえおちーむは、今回のThe New Age Awakenのタイトルにふさわしい優勝チームですね。
実際に会場でバンクェットに参加したプレイヤーはいつもと違う環境に加え、観客からの眼差しや緊張と焦りで普段通りにプレイすることは絶対に不可能なはずですが、全チームが見事に熱い戦いを繰り広げてくれたので、とても楽しめました。
バンクェットだけでなく、FEZ全体の動きがまた活発になれば良いなと思わせてくれるイベントでした。参加者の方、最後まで見届けた方、そして企画・運営に携わった方々も本当にお疲れ様でした。
コメント
コメント一覧 (2件)
FEZとteraの記事に関して毎回読ませていただいております。
わかりやすい解説で読みやすかったです。
ありがとうございました。
会場におりましたが、アクションが起きるタイミングなどわからないとこが多々ありましたので。。。
FEZとTERA(こちらは放置気味になってしまっていますが)記事を目にしてもらっているということで、ありがとうございます。
そうですね、やはりカメラの目線が低すぎるのでキャラクター視点(特に後衛職)への切り替えも欲しかったのと、ウチヤマ氏は実況に集中、そしてバンクェットは全体時間が10分なので、仮に解説がいたとしてもその場では言葉を挟みにくいと思います。私もカメラが遠いままぐちゃぐちゃになっている所で、スロー再生に頼らないと何が起こっているのかわからなかった部分があります。
会場にも行かれたということで、FEZ愛がかなり深いプレイヤーだとお見受けしました。ゲーム内には移管前の期待はかなり薄れてしまった空気がありますが、今回の会場で発表した案には全力で取り組んでもらいたいですね。